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【発売中】2024冬のシーズンコレクション”Passion”

豊かな四季を表現した「シーズン限定コレクション」がスタートいたしました。
春夏秋冬に合わせてベル・フルールが「今」だけのデザインをご提案いたします。
すべて数量限定のプレミアムな商品です。2024年冬のテーマは「Passion(パッシオン:情熱)」。

「深紅」「ピンク」「パープル」の花々にゴールドのアクセントを加えたアレンジが、
冬の空間を華やかに彩り、エレガントな雰囲気を演出します。

各店舗・オンラインストアにて販売中です。

■冬のシーズンコレクション詳細はこちら

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【12.7】クリスマス特別レッスン

クリスマスの飾りが街を彩るこの頃。

生花のコニファーの香りにつつまれる、いつもと違うクリスマス。

今年はご自身でリースを作りませんか?

満席必須の人気レッスンですので、お早めにご予約ください。

■日程:12月7日(土)
■時間:10:30 / 14:00
■場所:ベル・フルールフラワーデザインスクール 銀座校
■定員:各回20名
■参加費:19,800円(税込)

※ベル・フルール生からご紹介の方限定18,700円(税込)

お申し込みの際にご紹介者名をご記入の方が対象となります。

参加ご希望の方は、以下お問い合わせフォームより、ご希望日時を記載の上お申し付けください。

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【11.30~12.1】クリスマス親子レッスン

ベル・フルール初の「クリスマス親子レッスン」を開催!
生花のコニファーを使い、キャンドルアレンジメントを作ります。
松ぼっくりや姫リンゴ、素敵なリボンも選んでデコレーション。
手作りアレンジでクリスマスを迎える準備を始めましょう。

●場所:ベル・フルールフラワーデザインスクール 銀座校
●日程:11月30日(土)・12月 1日(日)
●時間:10:30 / 14:00
●定員:8組(2人1組)
●参加費:4,400円(税込)

※参考サイズ:約幅35㎝×奥行20㎝×高さ30㎝

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【11.17】クリスマスリースワークショップ開催 ジェイアール名古屋タカシマヤ

ジェイアール名古屋タカシマヤにて、クリスマス限定ワークショップを開催いたします。

「クリスマスを彩るハーフムーンリース」

クリスマスを前に針葉樹を使用した本格派リースを、人気のプリザーブドフラワーでハンドメイドしてみませんか。
初心者の方にも丁寧にレクチャーしますのでぜひご参加ください。
リボンは、当日お好みのものをお選びいただけます。

毎回、人気のため満席になるワークショップですので、ご興味ある方はお早めにお申し込みください。

■場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ ローズパティオ9階
■予約・問い合わせ:052-566-8488 (ベル・フルール店頭直通:担当林・石井)

■日程:11月17日(日)
■時間:11時~ / 13時~ / 15時~
■定員:6名
■参加費:8,800円(税込)
■サイズ:約直径22cm×厚み6cm

※10月26日(土)午前10時より受付開始

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【祝】2024年フラワー装飾技能士合格!

ベル・フルールでは2006年から約400名の合格者を輩出し、資格コースの中でも特に人気の「フラワー装飾技能士コース」
2025年度受験者募集中です。

一度取得すると永久ライセンスとなるこの資格は、フラワーアレンジメントの基礎と
技術が同時に身に付く資格で、将来お花に関わる仕事を望む方だけでなく
基礎力を上げたい方にも人気の資格となっております。

今年も3級~1級まで多くの方に受講いただき、合計25名の合格者を輩出いたしました。

ベル・フルール独自のフォローアップレッスンで、苦手克服と試験対策も充実。

フラワー装飾技能士を目指す方はもちろん、初心者の方、これからのステップアップのために
資格をお考えの方もまずは体験レッスンへお越しください。
(フラワー装飾技能士1級希望の方は、スキルチェックを行います)

憧れの永久ライセンスを自らの手に!

※フラワー装飾技能士1級希望の方は体験レッスンではなく、別メニューになります。

 「その他・お問い合わせ」にフラワー装飾技能士1級希望の旨を記載ください。

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【コラム】11月 霜月 紅葉と色々

《 Belles Fleurs Tokyo フラワーデザインコラム vol.21 》

落ち葉

 11月の旧暦・和風月名は「霜月(しもつき)」。文字通り、霜が降る月という意の「霜降月(しもふりつき)」の略で「霜月」となりました。旧暦の11月は、現在の12月頃にあたるので、霜が降りる時でもあったのです。今では地球温暖化で11月に霜が降りる地域も少なくなりましたが、徐々に冬の気配を感じる11月ではあります。

 11月の行事には、文化の日や七五三など多くの行事がありますが、やはり楽しみなのは紅葉狩りではないでしょうか。

今も昔も変わらず、紅葉の美しさは人の心を惹きつけるものです。『万葉集』に歌われた「黄葉(もみぢ)」は、黄色が強調されていました。時代が進み、平安時代の『古今集』には「紅葉(もみぢ)」と書かれ、赤の鮮やかさが多く歌われていますが、黄葉も紅葉も全て「もみじ」として愛でて心楽しむ姿は、現代も変わりません。

土佐派の源氏物語画帖メトロポリタン美術館

 では落葉樹の葉は、黄や赤にどうして変化するのか。化学変化のお話は別の機会として、ひとこと言えることは、「樹木が生き残るための冬支度」という事です。舞い降りる落ち葉や、踏みしめる落ち葉に、心惹かれるのは、木々自身の癒しの声を聴くからかもしれません。

 今流行している『源氏物語』にも紅葉が出てきます。源氏物語五十四帖の巻の一つ。第7帖に「紅葉賀(もみじのが)」があります。(右図:源氏物語画帖紅葉賀、メトロポリタン美術館)主人公の光源氏18歳の秋から19歳の秋までの1年の出来事を描いた巻です。光源氏は頭中将と青海波の舞を舞いながら御簾の奥の藤壺へ視線を送り、藤壺も一瞬罪の意識を離れて源氏の美貌を認める。光源氏と藤壺の死ぬまで持っていく秘密の話となっています。

今日では紅葉というと華やかな雰囲気ですが、当時の人々は紅葉の赤に無常(人生のはかなさ)を感じ、散る紅葉はやがて訪れる冬の寂しさを、紫式部は「紅葉賀」に重ねたのではと思うのです。

そんな平安の雅な紅葉の秋ですが、もう一つの秋の赤は、別の顔で出会えます。都会の郊外でも、車で30分も走らせれば、ひなびて静かな里山に行くことが出来ます。稲刈りを終えた田んぼや、ススキの穂が銀色になびき、少し冷たい空気が身にまとう澄んだ風景です。

カラスウリ

 雑木林の囲まれた谷戸(やと)では、紅葉と共に、朱や赤や黄の実でも彩られます。里山を散歩すると、残り柿やミヤマガマズミ、ヒヨドリジョウゴ、サルトリイバラなど多くの実が目に飛び込んだ来ます。熟すと次々に鳥や獣たちの餌となり、真冬の頃には実はなくなってしまう赤い実たち。そんな中で、竹やぶや木々の小枝に絡みついた烏瓜(カラスウリ)は、真冬になっても赤い実がよく目立っています。

どうしてこんなにも真っ赤に。ゆらゆらと燃えているのだろう。寒々と枯れ細る藪の中に、真っ赤なカラスウリの実を見つけると、鮮やかな朱の色が意思のような強さを宿している気がします。

現在は、小室真子さんになった秋篠宮家の長女眞子さまの歌に、

烏瓜その実は冴ゆる朱の色に染まりてゆけり深まる秋に

一夜限りの幻想的な白い花を咲かせる、カラスウリ。その情熱の根源を知るためにも、来年の夏まで待つことにいたしましょう。

秋のシーズンコレクション

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2024.11.29 三越カルチャーサロン1日講座開催

今期の三越カルチャーサロン1日講座は、今野亮平の代表的なデザインをクリスマス特別デザインでお届けいたします。

『フォレスト』

■11月29日(金)14:00~16:00

■日本橋三越本店 新館9階

この時期にピッタリな色合いと、香りも楽しめるコニファーを使い制作していただきます。

参考サイズ:W16×D16×H55㎝

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ワクワク夏のキッズセミナー2024 大盛況!

毎年夏休みの時期に行っている「ワクワク夏のキッズセミナー」

今年は60名以上の方々にご参加いただきました。

たくさんの花材や資材の中から、好きなお花などを選んで作っていくので、出来上がりは一人一人の個性が光る作品に仕上がっていました。

それぞれのこだわりが見える作品。

初めて参加するお子さんも、楽しく参加していただきました。

来年の開催もお楽しみに!

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【コラム】十月 寒露 十三夜

《 Belles Fleurs Tokyo フラワーデザインコラム vol.20 》

深まる秋

 秋のお彼岸も過ぎて、今年は108日から二十四節気の「寒露(かんろ)」に入ります。露が冷たく感じられる頃、冷たい露が野草に付く頃という意味で「寒露」とされています。また、露が冷気によって凍りそうになる頃ともいわれて、草木の露が冷気で霜になりそうな様を表す言葉です。朝晩は冷え込みが増して、一日一日と、深まる秋が感じられる時季となります。

 そんな寒さが感じられる寒露ですが、また空気が澄んで秋晴れの過ごしやすい日が多くなる時節でもあります。透き通るような青空から、木漏れ日を浴びながら雑木林を歩いていると、木々の葉が色づき始めていることに気づかされ、道端に舞い落ちた枯葉を手にすることもあるでしょう。

十三夜の月

 この季節、やや寒の夜道を帰るときに夜空を見上げると、くっきりと輝く月が目に飛び込んできます。誰もが詩人になれる瞬間ではないでしょうか。

中秋(旧暦815日)の十五夜にお月見をする風習は、中国唐代の観月の宴が起源とされています。この宴が平安時代頃に日本に伝わり、貴族が十五夜を鑑賞するようになりました。一方、日本では旧暦913日の月(十三夜)も美しいとされ、十三夜もお月見をするようになり、この風習が庶民に広まったのは江戸時代です。

十五夜の月は満月ですが、十三夜の月は満月になる前で少し欠けていて、満月ではありません。月が満ちる少し手前の風情を愉しむ、不完全なものに美を見いだす趣向に、日本の心を感じます。

「余白の美」、「不均衡の美」、「引き算の美」など、日本には、不完全の美学が存在します。その満たされない部分に、想像の余地を無限に与えてくれる美学です。十三夜は、月が満ちていく時を私たちに連想させ、不完全さの先にある美しさを想像する、そんな心の遊びを楽しめるでしょう。

十三夜も十五夜と同様に、薄(ススキ)などのお花やお月見団子、収穫した栗や豆などを飾ってお祝いします。なぜ薄なのか、と思ったことはありませんか?『枕草子』には「秋の野のおしなべたるをかしさは、薄こそあれ。」(清少納言)と書かれているように、古来、薄は秋の風雅を色濃く伝えるものとして、数多くの歌や美術の題材となってきましたが、それ以上に薄は、稲穂の代わりとして豊作を祈願し、月の神様をお招きする依り代(よりしろ)としての役割を果たして飾られているのです。

野紺菊

 十三夜を眺める足元では、すでに野菊が咲き始めています。秋のおだやかな晴天の下、野原や公園の林などで清楚な花をつける野菊は、少し空気がひんやりしてきた今の季節にふさわしい花です。小説などでも知られる野菊ですが、野菊という名の菊はないのです。野菊とは自生のキク科の花の総称で、写真の野紺菊(ノコンギク)や嫁菜(ヨメナ)、紫苑(シオン)など、とても多くの種類があります。この小さな野菊を飾ると、十三夜と同じにロマンチックな気分がいや増します。

さて今年の十五夜は、917日、十三夜は1015日です。まだ間に合うでしょうか?十五夜と十三夜の片方しか月見をしないと「片月見(または片見月)」として縁起が悪いという言い伝えもあるようなので、深まりゆく秋を月と薄と野菊で、ワインや冷酒を楽しんでみてください。

秋のシーズンコレクション

DISPLAY

「ダイアナ ゴールデンプロポーションアワード2024」エントランス装花


横浜アリーナで開催された株式会社ダイアナ様のイベントにて、幅10mのメインディスプレイを担当しました。

高級感とエレガンスを兼ね備えたデザインで、来場者をお迎えする空間を華やかに演出。お花ならではの繊細で美しい装飾が、イベントの特別な雰囲気を一層引き立てています。

2年ぶりの担当ということで、ご来場の皆さんの熱意もひとしおだったと思います。
多くの参加者の方にお花の力をお届けし、また皆様の笑顔から明るいパワーを頂けたイベント装飾となりました。

弊社では、イベントの装飾や店舗などの装飾も承っております。お客様のご要望に合わせたカスタマイズが可能ですので、ぜひご相談ください。

■お問い合わせはこちら

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【発売中】2024秋のシーズンコレクション”Gloire”

豊かな四季を表現した「シーズン限定コレクション」がスタートいたしました。
春夏秋冬に合わせてベル・フルールが「今」だけのデザインをご提案いたします。
すべて数量限定のプレミアムな商品です。2024年秋のテーマは「Gloire(グロワール:栄光)」。

「深紅や紫のローズを中心に、ゴールドのアクセントを取り入れたアレンジが、気品と重厚感を醸し出します。
エレガントな秋のインテリアにぴったりです。」

各店舗・オンラインストアにて販売中です。

■秋のシーズンコレクション詳細はこちら

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【2025年度】フラワー装飾技能士検定コース受付開始


ベル・フルールでは2006年から約400名の合格者を輩出し、資格コースの中でも特に人気の「フラワー装飾技能士コース」
2025年度受験者の募集を9月1日より開始いたします。

一度取得すると永久ライセンスとなるこの資格は、フラワーアレンジメントの基礎と
技術が同時に身に付く資格で、将来お花に関わる仕事を望む方だけでなく
基礎力を上げたい方にも人気の資格となっております。

フラワー装飾技能士を目指す方はもちろん、初心者の方、これからのステップアップのために
資格をお考えの方もまずは体験レッスンへお越しください。
(フラワー装飾技能士1級希望の方は、スキルチェックを行います)

憧れの永久ライセンスを自らの手に!

体験レッスン>>ご予約はこちら

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【コラム】九月は、白露の七草

《 Belles Fleurs Tokyo フラワーデザインコラム vol.19 》

今年の立秋は8月7日の暑い盛りで、8月22日には処暑を過ごし て、9月を迎えます。あんなに大きな声で鳴いていたセミがすっかり影を潜め、ひそやかな虫の音が聞こえてきて、ふとした瞬間に秋を感じる季節。これから毎日少しずつ、小さな秋を見つけることができそうな日々です。

9月7日は二十四節気では白露(はくろ)。白露とは夜に冷気で草 葉に露ができ、それが朝の光に白く輝く様を表したものです。日が昇るとまだ厳しい残暑ですが、朝の一瞬は涼しい、この時期にぴったりの言葉です。「白露(はくろ・しらつゆ)」は、百人一首の文屋朝康による歌に、
「白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬき留めぬ 玉ぞ散りける」

草葉の上で白く輝いている露の玉に、風がしきりに吹きつける秋の野では、まるで紐に留めていない真 珠が、散りばめられているようだ。と、初秋の朝の白露の風景が美しく歌われています。

季節を、日の長さをもとに1年を24等分した暦が二十四節気です。 春夏秋冬の4つの季節を、更に6つに分けて、その時節の特徴的な言葉で表しています。ただ二十四節気は、古代中国の黄河流域の季節に基づいているので、日本の季節と微妙なズレが感じられます。それでも、花と自然を大切にする者にとっては、季節をより深く感じるためのアイテムとなり、暮らしに潤いを与えてくれる季節の表現です。

その二十四節気を、さらに約5日ごとに初候、次候、末候と3 つに分けた七十二候もあります。動植物や天候などの変化の様を表現しています。白露は9月9日から21日で、その期間を3つに区分けして、初侯を「草露白(くさのつゆしろし)」、次候を「鶺鴒鳴(せきれいな く)」、末候を「玄鳥去(つばめさる)」と、季節の移ろいが目に見えるようです。日本独自の季節感である二十四節気や七十二候をテーマにして、花束やギフトアレンジを作ったら素敵でしょう。

白露も過ぎて 9月22日になると秋分です。街の花屋の店先にも、 秋の草花が目につき始めます。秋の草花と言えば、「秋の七草」があります。春の七草が七草粥にして無病息災を祈るものに対し、秋の七草はその美しさを鑑賞して楽しむものです。秋の七草の特徴は見て楽しめるだけではなく、薬用など実用的な草花として昔の人に親し まれたものが選ばれています。

秋の七草は、奈良時代の万葉集の歌人、山上憶良が詠んだ 2首の歌に由来しています。

「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」と、「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」の2首で、2首目の朝貌については諸説ありますが、現在では桔梗(ききょう)が定説です。

秋の七種の花の一つであるナデシコの花、特に写真のカワラナデシコの花は、清少納言の随筆「枕草 子」に書かれた、「なにもなにもちひさきものはみなうつくし」です。秋風に揺れる姿は、楚々として日 本の秋の深みまで感じさせる花ではないでしょうか? 晩夏から初秋へ、光の色も深々と。

秋のシーズンコレクション

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【8・9月限定】スクール入会費無料キャンペーン

ベル・フルールフラワーデザインスクールでは、8・9月に体験レッスン当日にご入会いただいた方限定で、入会費無料キャンペーンを実施いたします。

ご入会を検討中の方は今がチャンス!

体験レッスンの枠には限りがありますので、お早めにご予約ください。

体験レッスンお申込みフォーム>>こちら

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【コラム】八月 夏の涼花 青い睡蓮

夏の涼花 青い睡蓮

《 Belles Fleurs Tokyo フラワーデザインコラム vol.18 》

ササユリ旧暦八月(今の9月頃)の異名は、すでに秋らしい風物にちなんで、「月見月(つきみづき)」や「秋風月(あきかぜづき)」「雁来月(かりくづき)」などとも呼ばれ、秋の涼しい気持ちにさせてくれます。
 実際の8月は、強い日差しに高い気温で、花にとっても大変な時期です。ヒマワリやマリーゴールド、ダリア、カンナなど、元気で強い花色が目に浮かび、暑いほどです。そんな時は、水辺に睡蓮とハス(蓮)の花を見に出かけませんか。
睡蓮とハスは、どちらも水上に花を咲かせる植物ですが、見分けることできますか。よく似ているけど、分類上は全く異なる植物です。花が咲いている時に見分けるコツは、花の高さです。
ハスは、水面よりも高いところ(1メートルくらい。2メートルくらいになるのも)に咲きます。睡蓮は、水面に浮かんでいるように咲きます。一部、熱帯性のスイレンは、水面から少し高いところで咲くものもありますが、ハスほど高くは咲きせん。また、睡蓮の花びらは、ハスの花びらに比べて細く尖った形をしていて、ハスの花びらは丸みを帯びています。などが、花を見ての見分けです。
 葉っぱでも見分けられますが、植物の講義になりそうですので次の機会にしましょう。

ジヴェルニーのモネの庭ハスの花は、お釈迦様との関係で仏教のイメージがありますが、睡蓮は、古代エジプトの太陽神と結びついて西洋文明を感じます。特に睡蓮は、印象派の画家クロード・モネの「睡蓮(Water Lilies)」の連作で有名です。
 
パリから約80キロ、セーヌ河を下った村のジヴェルニーで制作していたモネは、そこに日本風の庭園を造成します。敷地内の小川を利用して大きな池を掘り、睡蓮を浮かべ、太鼓橋を架け、岸辺には柳や灌木を植えました。この独自の水の世界に隠遁しながら、モネは、「睡蓮」の連作に没頭して、200作を超える睡蓮の作品を残しました。(右上の写真:ジヴェルニーのモネの庭の一部)

モネの青い睡蓮

左の絵は、モネの「青い睡蓮」(オルセー美術館蔵)という作品で、1点だけ描いていますが、この絵は想像で描いたと言われています。
 青い睡蓮は熱帯性の睡蓮で、水温が24℃を超えると活発に成長しはじめ、30℃以上の高温になっても問題なく育つ。ところが、ジヴェルニーは真夏でも水温が24℃にいくかどうか気温が低く、モネは何度も生育を試みましたが、花を咲かせることはできなかったのです。
そんなモネが夢見た「青い睡蓮」を見られる場所が、日本には何ヵ所かあります。その中でも高知県に、ジヴェルニーのモネの庭を再現した「北川村『モネの庭』マルモッタン」があります。ここには、ジヴェルニーの池から株分けされた温帯性スイレンがあり、さらに熱帯性スイレン『青い睡蓮』を見ることができます。
 またパリでは必ず、オランジュリー美術館の特別展示室へ。『睡蓮』の大連作が見る者を取り巻くように壁全面に飾られています。その中央のソファーに座り、水と睡蓮の宇宙に浸ってください。

夏のシーズンコレクション