《 Belles Fleurs Tokyo フラワーデザインコラム vol.10 》
11月23日、勤労感謝の祝日も過ぎると、「クリスマスまであと何日?」などと数えてしまいます。このクリスマスを待ち望む日々を、「アドベント(Advent)」と言ってもいいかもしれません。
アドベントは、「到来」「来臨」を意味する「Adventus(アドベントゥス)」というラテン語が語源で、「キリストがこの世に現れた日(クリスマス)を待ち望む」という意味です。日本語では「待降節(たいこうせつ)」「降臨節(こうりんせつ)」「待誕節(たいたんせつ)」とキリスト教の教派によって異なる言い方になっています。
では、アドベントはいつから始まるのでしょう?
「クリスマスより前の日曜日から数えて4つ前の日曜日」から、12月24日までがアドベントの期間です。2023年の今年は、12月3日の日曜日がスタートで24日まで、25日のクリスマスを祝う心の準備期間なのです。
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アドベントには、二つの楽しみがあります。一つはアドベントリース(発祥の独語ではアドヴェンツクランツ)で、もう一つがアドベントカレンダーではないでしょうか。
アドベントリースは、ルター派の神学者ヨハン・ハインリッヒ・ウイヘルンによって1839年に始められたものです。彼は貧しい子供達のために、クリスマスが来るのを指折り数えて待つことが出来るようにと、古い荷馬車の車輪を土台にして20本の小さな赤いキャンドルと、4本の白い大きなキャンドルを飾った木製のリースを作ったのが始まりです。
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今日のアドベントリースは通常、常緑樹で作った花環を水平にして、その上に4本のキャンドルを置きます。そしてアドベントの日曜日ごとにキャンドルに火を灯し、4本のキャンドル全てに火が灯るとクリスマスイブとクリスマスを迎えることになるのです。今年は、12月3日(日)がアドベント入りの第一主日で、12月10日が第二主日、12月17日が第三主日、12月24日が第四主日でクリスマスイブ、25日がクリスマスとなります。
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アドベントカレンダーは、子どもたちがクリスマスを待つ楽しみのためのカレンダーのことで、アドベントリースのキャンドルと同じです。最もポピュラーなものは、クリスマスや冬の風景の中に、1から24までの数字が書かれた小窓が作られ、12月1日から毎日1枚ずつめくっていき、最後の24枚目を開くとクリスマスはもう明日という形のものです。
1904年ミュンヘンで初めて印刷されたアドベントカレンダーが作られました。当時は「クリスマスカレンダー」と呼ばれ、2つの部分に分かれて一方には24の宗教詩が書かれ、一方には24の絵が描かれていました。
毎日子供たちは1枚ずつ絵をはがし、それに対応する詩に張り付けたというものでした。それが1960年ごろには、扉を開くとチョコレートをもらえるアドベントカレンダーへと変遷し、現代では子供ばかりか大人も喜ぶ立体的のものまで作られています。
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第一主日の12月3日から第四主日の24日までのアドベントの期間を、今年は常緑樹のリースに4本のキャンドルを飾って楽しみませんか。きっと、クリスマスの朝には、サンタクロースから素敵なプレゼントが届いていると思います。
Happy holidays.
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■クリスマスリース・ギフト特集
■冬のシーズンコレクション
2023ギャラリークリスマス
POP-UP SHOP
■会期:11月6日(月)~12月25日(月)
■会場:西武池袋7階(中央B6)=インテリアフロア 特設会場
※最終日は、当会場のみ午後4時にて閉場いたします。
おもてなしにおすすめのクリスマスリース、お部屋を彩るツリーやフラワーデコールなどさまざまな種類を取りそろえました。
西武池袋URL>>[POP UP SHOP]ベル・フルール/2023ギャラリークリスマス
ベル・フルールフラワーデザインスクール毎年恒例のお正月花レッスンを行います。
新鮮で高品質な花材をご用意していますので、1カ月以上楽しめる花材も。
豊富な花材で、豪華なアレンジメントが制作できます。
縁起のいいお正月花を飾って、素晴らしい2024年を迎える準備をしませんか。
■場所:ベル・フルール銀座校
■日時:2023年12月26日(火) ①10:30~ ②13:30~
■参加費:15,000円(税別)
■講師:今野政代学長、今野亮平副学長
■ご予約締切:2023年12月15日(金)まで
■ご予約:事務局までメールまたはお電話で申込みください。
事務局TEL:03-6905-8080 (平日9:00-12:30,13:30-18:00)
メール:schoo@belles-fleurs.com
日経マガジンスタイル2023Takashimayaの「Christmas Countdown」特集内にベル・フルールのリースが掲載されました。
例年盛り上がりを見せている弊社のリース。
世界的にはキリストの誕生日を祝うため、4週間前の日曜日までに飾るのが恒例となっています。
今年は11月26日(日)です。
特別なリースは、待ち遠しい気持ちをさらに盛り上げてくれることでしょう。
掲載商品は横浜店と京都店にて展開。在庫限りで終了となります。
高島屋限定リースの他にも、こだわり抜いた商品が各店舗であなたを待っています。
今週末は、是非お近くのベル・フルールへお越しください。
■店舗紹介
三越カルチャーサロン1dayレッスン開催のご案内です。
入会金不要で、1日だけの短期講座を受講いただけます。
今回は、2024年に放送される大河ドラマ「光る君へ」の題字を揮毫した根本知氏と、トップデザイナー・今野亮平の夢の競演。
古来から受け継ぐ日本の美意識「平面と立体」をコンテンポラリーにデザイン。
根本知氏の「書」と今野亮平氏の「プリザーブドフラワー」が天然桐BOXの中に共存する今までにない貴重な作品です。
丁寧にレクチャーいたしますので、初心者の方も経験者の方も楽しめる内容になっております。
現在お申し込み受付中です。
■場所:新館9階三越カルチャーサロン
■日時:2023年12月10日(日)午後2時~4時30分
■講師:今野亮平(フラワーデザイナー)、根本知(書道)
■持ち物:作品お持ち帰り用袋
■サイズ:W25×D15×H6cm
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■お申し込み方法:三越カルチャーサロンのオンラインのみの受付
三越カルチャーサロン「和モダンアレンジメント」お申し込みページはこちら
【ジェイアール名古屋タカシマヤ店】
11月22日〜28日まで、「ベル・フルールKing of Christmas」を1週間ご紹介します。
ぜひ、今年限定のクリスマス商品をご覧にお越しください。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
■ジェイアール名古屋タカシマヤ店
〒450-6001
愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1−4
9階 インテリア
tel:052-566-8488
今年は、ベル・フルール過去最多の40名が難関試験を突破しました。
長年多くの合格者を輩出しているフラワー装飾技能士検定。
同じ目標を掲げる仲間と共に切磋琢磨し、駆け抜けた夏となりました。
1人ひとりに寄り添うきめ細かなレッスンと、多くの素敵な仲間達との時間が合格を引き寄せました。
フラワー装飾技能士は、一度取得すると永久ライセンスの国家資格です。
年に1度しかない試験に全力取り組んだ40名の皆様、本当におめでとうございます。
次はあなたの番です。
ベル・フルールでは、11月1日より2024年度国家検定受験生の募集を開始しております。
体験レッスン、受験へのカウンセリングは随時受付ております。
詳細はスクール事務局までお問合せください。
■スクールについて
■お問合せ
■体験レッスン
ベル・フルールフラワーデザインスクール副学長・今野亮平から直接学べる1日限定レッスンです。
数種のコニファーとグレビレアゴールド、実ものを使ったクリスマスリースを制作します。
「永遠」を意味するリース。
テーブルからドアまでお好みの場所に飾っていただけるデザインとなっております。
入会金不要でどなた様でもご参加頂けるこの機会をお見逃しなく。
午前の回は残席がわずか、午後の回は満席となっておりますので、ご興味ある方は、お早めにお申し込みください。
同日18:00~は4年ぶりの開催となるパーティーがございます。
今野政代学長をはじめ、ベル・フルールの講師陣も参加するパーティーに、ご友人やご家族を誘ってご参加ください。
【クリスマスリーススペシャルレッスン】
■日時:2023年12月2日(土) [1]10:30~ [2]14:00~
■申込締切:11月23日(木)
■場所:ベル・フルールフラワーデザインスクール 銀座校
■参加費:[1]15,000円(税別) [2]17,000円(税別)
【クリスマスパーティー】
■日時:2023年12月2日(土) 18:00~(17:30~受付開始)
■申込締切:11月23日(木)
■場所:boB the garden Ginza
■参加費:12,000円(税別) ※リースレッスンご参加の方は10,000円(税別)
■ご予約:事務局までメールまたはお電話で申込みください。
事務局TEL:03-6905-8080 (平日9:00-12:30,13:30-18:00)
メール:school@belles-fleurs.com
ベル・フルールフラワーデザインスクール常盤台校・銀座校では、11月・12月限定で、クリスマスバージョンの体験レッスン作品を制作頂けます。
体験レッスンは、随時承っております。
この機会に、ご興味のある方は、ぜひぜひ銀座校・常盤台校の体験レッスンにご参加ください。
趣味のコースから、資格取得コースまで数多くのコースがありますので、レッスンの雰囲気を感じていただきながら、ご希望に合ったコースをご案内いたします。
■2023年11月21日(火)~12月24日(日)の体験レッスン参加の方が対象です。
■実施:常盤台校・銀座校
■体験レッスンお申込みはこちら
■スクールの詳細はこちら
《 Belles Fleurs Tokyo フラワーデザインコラム vol.9 》
11月にもなると秋は深まり、早くも一年が過ぎる思いがして、感傷的になってしまいます。
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11月の行事などを見てみると、23日には勤労感謝の日という祝日があり、またアメリカでは11月の第4木曜日をサンクスギビングデー(Thanksgiving Day:感謝祭)というビックイベントがあります。
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勤労感謝の日は、広く働く人々の勤労に向けて感謝を示す日という国民の祝日ですが、本来は新嘗祭(にいなめさい)という宮中や神社でおこなわれる、その年の収穫を祝うお祭りのことです。日本書紀にも「新嘗」の言葉が記されているほど、歴史ある神事です。
戦後は、稲作だけではなく世の中をかたち作るすべての勤労に感謝しようという思いから、「勤労感謝の日」と名前が変わり、今日まで続いているわけです。
サンクスギビングデーも、秋の収穫を神に感謝するお祭りで、17世紀にイギリスからアメリカ大陸にと渡った清教徒たちの苦難の歴史を祝う記念日となっています。
11月は、このように収穫に対する「感謝」の気持ちを秘めた月だといえます。「感謝」を表す言葉で、老若男女問わず、みんな大好きな言葉が「ありがとう」です。「ありがとう」の5文字には、とても魅力的で強いパワーが秘められています。実際、「ありがとう」の言葉をもらうと嬉しくなるし、他人に「ありがとう」と言うと幸せが深まります。
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そんな素晴らしい「ありがとう」ですが、その意味は何でしょう?
「ありがとう」の元の意味は「有り難し(ありがたし)」で、「有ること」が「難い(かたい)」という、「滅多にない」や「珍しくて貴重だ」という意味を表しています。そして「ありがとう」の語源は、お釈迦様が説かれた「盲亀浮木(もうきふぼく)の譬え」にあるのですが、この説法は難しくなるので止めておきましょう。
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では、「ありがとう」の反対語は何でしょう?ありがとうの反対語は、「あたりまえ」です。何に対しても、「そんなのあたりまえだよ」と思っていませんか?
牧野富太郎博士ではありませんが、花が野に咲くことにも「ありがとう」と言えることに、「ありがとう」の気持ちがあるのですね。
「ありがとう」の気持ちがあるのに、なかなか口に出して言えない。あの人への感謝の気持ちを伝えたいのに、どう話せばいいのか迷ってしまう。なんてこと、ありますよね。そんな「ありがとう」の気持ちを伝えてくれるアイテムこそが、お花です。
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昔から人は、日頃言えない気持ちや、言葉にならない思いを、花と歌の力を借りて伝えてきました。一輪の花を愛する女性に捧げるというロマンティックな行為は、洋の東西を問わず大昔から絶えることなく行われてきました。
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特に日本の平安時代には、季節をいろどる花や木の枝を手折り、贈り物や手紙に添えて届ける風習がありました。これを「折り枝の結び文」といい、手紙は和歌という形で交わされました。「源氏物語」には、梅のほかに桜、藤、橘、朝顔、菊、紅葉、竜胆などの枝や花が、それぞれの季節にあわせて登場します。
この雅な「折り枝の結び文」を、私たちも利用したいものです。
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「ありがとう」の気持ちを、花束に結び文にしたメッセージを添えて、貴方も平安貴族になってみませんか?
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■冬のシーズンコレクション特集
■いい夫婦の日ギフト特集
《 Belles Fleurs Tokyo フラワーデザインコラム vol.8 》
日に日に秋が深まってくると、街や森の木々が色づきはじめます。赤や黄色、橙色など、さまざまな色に葉を変化させて、私たちの目を楽しませてくれます。
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「紅葉」は、野山の木の葉が赤や黄色に色づいていく様子を表す言葉で、そのような状態になっていくことを「もみいづる」「もみづる」とも言い、俳句などで季語として使われます。
一般的には赤くても黄色くても紅葉(こうよう)と表現しますが、正しくは赤色に色づくことを「紅葉(こうよう)」、黄色に色づくことを「黄葉(こうよう)」と言います。
それではなぜ、二つの色に分かれるのでしょうか?
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木の葉には「クロロフィル」という緑色の色素と「カロチノイド」という黄色の色素が含まれています。春と夏の日差しの良い日は、協力して光合成を行ないます。この時点では「クロロフィル(緑)」のほうが強いので、葉の色は緑です。そして、秋になり日差しが弱くなると、先に「クロロフィル(緑)」が分解さて、「カロチノイド(黄)」だけが残ります。葉の色は黄になり、これが黄葉です。
さらに、モミジなど紅葉する植物は、葉の中に糖分が増え、「アントシアン」という赤い色素が合成されます。葉の色は赤になり、これが紅葉です。さらに複雑な変化については、別の機会に。
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日本は落葉広葉樹の種類が多く、赤色、黄色、黄褐色、オレンジ色など様々な色の紅葉を見ることが出来ます。紅葉する樹木として最も代表的なのは、葉が赤色になるイロハモミジ(イロハカエデ)です。
イロハモミジは日本各地に自生しており、また公園、庭園、寺社にも植えられてもいます。葉が黄色になる樹木ではイチョウが代表的です。日本では街路樹などでしばしば見かけますが、その落ち葉は黄金の絨毯のようです。葉が黄褐色になる樹木としては、日本の森林に多く自生しているコナラ、ブナ、アベマキなどがあります。
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日本の森林には落葉樹とともに常緑樹も茂っているので、秋には緑色も加えた彩りを見ることができ、様々な色が混じり合った美しさが、日本の紅葉の魅力と言えます。
木々の葉の色鮮やかな秋の風景は、今も昔も変わらず人のこころをとらえますが、よくよく眺めてみると、紅葉は足下からはじまっていることに気づかされます。木々が色づくもっと前。夏も盛りを過ぎたころ、草たちが涼やかな風をうけて「一足お先に」とでも言いたげに、足下を錦の秋に変えてゆきます。写真を撮った尾瀬ヶ原などでは、目をみはるばかりです。
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ひと雨ごとに色づきはじめた草紅葉(くさもみじ)が野の花に入り混じった景色は、ほのかにあわれを誘うのか、秋の野をいっそう美しく魅せてくれます。木々の紅葉とは違って、露をおいてゆっくり色づいてゆく草紅葉の姿には、ため息がもれるばかりです。
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紅葉の散り際の儚い美に惹かれて、人は紅葉を愛でに足を運ぶのかもしれません。それは、春に桜を愛でるのにも似たこころのようにも思います。
四季の移ろいを感じられる国で、その移ろいを愛でる「心のゆとり」を持てることが、いかに幸せなことであるかを感じながら、この秋は「紅葉狩り」に出かけてみませんか?
『 古寺に 灯のともりたる 紅葉哉 』 (正岡子規)
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■秋のシーズンコレクション特集
■レッド(赤)系のプリザーブドフラワー特集
2023年のフラワー装飾技能士3級の合格発表が先日あり、ベル・フルールでは26名全員が合格を果たしました。
年に1度しかない試験に向かって全力で駆け抜けた26名の皆様、本当におめでとうございます。
大人になってからの真剣な取り組みは、新たな自分の扉を開くことでしょう。
フラワーデザイナーへの一歩を踏み出した生徒様の声をお伝えいたします。
ベル・フルールでは、11月1日より2024年度国家検定受験生の募集を開始いたします。
フラワー装飾技能士は、一度取得すると永久ライセンスの国家資格です。
詳細はスクール事務局までお問合せください。
■スクールについて
■お問合せ
■体験レッスン
ベル・フルールでは、プロのデザイナーを目指す「研究科コース」があります。
各種資格試験に合格した生徒様向けに、デザイン理論の座学と実習を行います。
9月の研究科のテーマは『アシンメトリーの花束』でした。
難しいテーマではありますが、講義を理解しそれぞれ素晴らしい作品を制作されていました。
研究科のレッスンではいつも、学びへの熱い想いに溢れ、皆様デザインに集中されています。
2023年9月13日発売の、『花時間』2023年秋号(角川SSCムック)にベル・フルール銀座本店と弊社トップデザイナーの今野政代の作品が掲載されました。
「いま、花屋さんがおもしろい」内にてベル・フルール銀座本店を、「世にも美しきコサージュ」内にて今野政代の作品が計3点掲載されております。
今回は銀座本店にて使用できるお得なクーポンも付いております。
ぜひお手にとってご覧ください。
■『花時間』2023秋号(角川SSCムック)
■Amazon
三越カルチャーサロン秋の1dayレッスン開催のご案内です。
入会金不要で、1日だけの短期講座を受講いただけます。
作品は人気のガラスドームのアレンジメントを、カルチャーサロン限定の配色にいたしました。
トップデザイナー・今野亮平が丁寧にレクチャーいたしますので、初心者の方も経験者の方も楽しめる内容になっております。
現在お申し込み受付中です。
■場所:新館9階三越カルチャーサロン
■日時:2023年9月29日(金)午後2時~4時
■講師:今野亮平(フラワーデザイナー)
■持ち物:作品お持ち帰り用袋
■サイズ:W15×D15×H15cm
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■お申し込み方法:三越カルチャーサロンのオンラインのみの受付
「今野亮平プリザーブドフラワーレッスン」のお申し込みページはこちら